まったり般若心経物語り第6話:「空っぽ」とは何か

 「空」とは何か

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 五蘊皆空(ごうんかいくう)からなかなか先に進めません。理由は非常に単純で、わたしがまだ五蘊皆空を理解していないからに他なりません。強行突破をしてみたいところなのですが、肝心要の「」という字の意味がわからないと進めなさそうです。ネットで調べただけでも、「」の解釈があまりにも様々で頭がグッチャンコになりそうです。なので、ここでは 哲学的とか宗教的とかの思想ではなく、
わたしの空の頭から出てきた、

空 = すべてのものがぎっしりと詰まっている「透明」で「透過」な空間。
透明」なので何も見えませんし、透過」なので人間のすべての感覚が何も感じ取ることはできませんが、すべてのものがぎっしり詰まっている状態です。そしていろんな条件によってさまざまなものがそこからでてきます。またその中へ入っていきます。

という解釈で進めようと思います。


 この解釈は実は、物理学場の量子論という分野があるのですが、場の量子論での真空がまさに、真空=すべてのものがぎっしりと詰まっている空間。という考え方なのです。この真空状態では原子みたいなのが、常に真空から出てきたり、真空へ入っていったりしています。少し大げさに言えば、ドラえもんの四次元ポケットのように欲しいものはなんでも出て来るしなんでも吸い込んでしまうこの状態を、物理学では真空と呼んでいます。この物理学的な真空の考えを仏教というものに当てはめて進めてみることは、宗教と科学の合体というか接点を見出すことにもつながり、有意義なことではないでしょうか?と、なんとなく思った次第です。真空の妙智ですよ。ハイ?

 

 つまり、「色」=「空」とは
 形あるもの(色)は、いろんな条件でさまざまな形(色)に変化する
 その形あるもの(色)は、「空」から出てきて「空」へ戻る


 人間(色)は、「空」から出てきて「空」へ戻る
 「行こう 行こう 向こうに 行こう・・・」
 向こう=あの世=「空」なわけです。

 

 「色」=「空」は、どこからやってきたのか?

 例えば、を考えてみて下さい。光には様々な色(カラー)の光が含まれていますが、普段、光は透明ですは大気中の水滴を通ったときに、ある条件によって7色の光に分かれて目に見えるようになります。「」が「」になった瞬間です。 逆を考えましょう。虹が消えていく様子は、「」がまさに「」へと変化しているさまです。

  の場合はどうでしょうか。科学的にはご存じの通り、水滴がの原因ですが、水蒸気が集まる前はの大気は透明で見た目は「」の状態です。水蒸気が集まって初めて白い不透明なもの「」になります。逆もしかりです。あったはずのが消えるのは「」が「」にかわるときです。

  」=「」という般若心経の発想は、昔の賢い人々がこの世の中、自然界をで注意深く観察してたどり着いた結論であり、スタート地点は違いますが、今の賢い人々が数学を駆使して得る、科学的な物理学の予想と同じ結論に達するのではないか。つまり、科学的に証明される物理学の自然原理仏教の般若智慧、宇宙の真理)は同一のものを目指しているのだと、わたしは考えたくなるわけです。

  なんか、ダラダラダラッと「」について書き連ねてしまいましたが、般若心経にでてくる言葉で難解なのは、「般若波羅蜜」と「」なわけで、少し難解な言葉の「五蘊」の関係を考えると

 「五蘊」=「」=「般若
であって、
人間の存在観・生死観を考慮に入れた考え方では

 「五蘊」=「」=「般若波羅蜜

ともなるのではないでしょうか?
 もうワンランク思考を高めてみましょう。人間を含め、この世の中のすべての見えるものも見えないものも五蘊)に含まれます。そして、五蘊に含まれ、般若に含まれると考えることができると思います。これで、先へ進む準備ができました。ここまで長かったなあ。後はトントン拍子で行けたらいいなあ。

 

 色即是空

 「色即是空」。わたしの高校時代、一番わかりにくい四文字熟語でした。大学入試のために意味が分からないまま丸暗記していた記憶があります。丸暗記ってすぐに忘れますよねえw
 般若心経を読み進めましょう。
 以下の7.8.9.10.は、五蘊皆空のひとつ、「」=「」を4通りの言い方をしていると考えてよさそうです。それでもって11.で、五蘊皆空の残りの4つ「受想行識」も「色」と同様に「空」だ。と言ってるっぽいですよね。舎利子はお釈迦様の弟子の名前ですね。

 

6.舎利子(しゃりし)
(仏様の弟子の)舎利子よ
 
7.色不異空(しきふいくう)
色は空に異ならず
 
8.空不異色(くうふいしき)
空は色に異ならず
 
9.色即是空(しきそくぜくう)
色は空であり

10.空即是色(くうそくぜしき)
空は色である
 
11.受想行識亦復如是(じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ)
受想行識についても同じことが言える 

 

 空相

五蘊皆空-空想システム

 般若心経を読み進めます。 世の中すべてのものは「」から出てきたり「」に入ったりしていることを頭に入れておけば、以下は難しくないでしょう。

 

12.舎利子(しゃりし)
舎利子よ
 
13.是諸法空相(ぜしょほうくうそう)
世の中のあらゆるものは、空から出たり入ったりしている
 是:これら
 諸:もろもろ(五蘊
 法:法則
 空相:手相とか人相とかの「相」です。なので空相は、空に出たり入ったりする性質。

14.不生不滅(ふしょうふめつ) 
世の中のあらゆるものは、空から出たり入ったりしているだけで、
生じたたり滅したりしてはいない

15.不垢不浄(ふくふじょう)
世の中のあらゆるものは、空から出たり入ったりしているだけで、
きたないとかきれいということではない

16.不増不減(ふぞうふげん) 
世の中のあらゆるものは、空から出たり入ったりしているだけで、
増えたり減ったりしているわけではない



今日はおしまい
脳みそが空っぽ=脳みそがぎっしり詰まっている状態、ニヤニヤ

 

まったり般若心経物語り第5話:真面目な500円玉のお話

 「五蘊(ごうん)=人間」を詳しく見て行こう

  さて、前話では、五蘊(ごうん)を人間人間の心と肉体と訳しましたが、もう少し厳密に、人間にあるその五つ蘊(うん、集まり)を見て行きましょう。人間は5つのものが集まってできているというのが、仏教でいう五蘊です。その5つというのは、「」で、下表のような意味になります。しょっぱなの「」は般若心経でたくさんでてくるのでここで確実に頭に入れておきましょう。」は目に見えるもの人間の場合は肉体です。世の中で目に見えるものはすべて「になります。目に見えるものはすべて「カラー)」がついているでしょ、見えないものと区別して「」です。

読み 意味
しき 世の中のすべての物体。人間の肉体
じゅ 感覚器官で「色」を感じ受けること
そう 「受」が何であるかを判断すること
ぎょう 「想」により心がある方向に動く
しき 「色受想行」から自らの状態を認識する

  

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 わたしが散歩をしていたとき(
 わたしの肉体(色)を動かしています。

 道端に何かキラリと光るものが見えた(
 でキラリと光る「(物体)」を感じ取り()ました。

 なんだろうと近づくと500円玉だった(
 感じ取った()ものを何か確かめたら、500円玉だった()。
 
 周りをキョロキョロしながら、拾ってポッに素早く入ようと思った(

 500円玉とわかった()ので、ポッケに入れようと思った()。

 ネコババはよくないので、しぶしぶ交番に届けることにした(
 一連の「色・受・想・行」をかえりみて、自分の全行動を「認識」する

 


 目で見えるものが全部「」ですから、「」は無限にありますね。「」は、感じ方の程度はあれ、だいたいみなさん似ているのではないでしょうか。「」は、色なら目音なら耳匂いなら鼻味なら舌で感じることになりますよね。触ってみて触り心地で感じることもあります。「」は見て思う事ですから、人それぞれで違ってくる場合も多くなってくるでしょう。500円玉をみつけて、「おっ!」と思う人もいれば、「ちぇっ!」と思う人もいるでしょう。「」までいくと、それ以上の様々な行動パターン・思考パターンが想像できます。
 また、ここでちょっと考えたいことは、「」は見えるものすべてなので人間以外にも当てはまりますが、「」は人間以外にあるんでしょうかね?生物にはあるかもしれませんが、石ころにはあるんでしょうか?

 

 「五蘊(ごうん)=人間」を詳しく見て行こう

 さて、ここでもう一度
五蘊人間人間の肉体と心=「
空Bすべてのものがぎっしりと詰まっている状態
4.照見五蘊皆空Bとは
・人間の心と体の動きによって物事は様々な見え方がするとわかった。
・人間には無限の可能性があることがわかった。

まだしっくりこないな

 

五蘊皆空」を理解しないと、この先ちんぷんかんぷんになりそう。

 

ダメな例 ↓

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 脳みそが空っぽになったので
今日はおしまい

まったり般若心経物語り第4話:もし、手がたくさんあったら何をしますか?

 疑問:観音様はなんで、手や頭が多いんだろうか

こちょこちょ観音像 観音様をひとことで表すとすれば「普門示現」(ふもんじげん)という事になります。観音様は人々を救うために、人々の身の丈に応じて変身し説教をなさる、ことを表しています。33間堂とか西国33所とか、33の付く寺とか像とかありますが、それは観音様が33パターンに変身できることに由来しているだそうです。
 さて、観音様の姿って、普通の姿の聖観音十一面観音のようにがいっぱい、がいっぱいの千手観音もいっぱいの馬頭観音などなどありますが、なんで部品が多いんでしょうね。ヒンズー教の影響とかいう方々もいるみたいですね。
さて、みなさんはどの観音様が好きですか?わたしは、こんなヘンテコな観音様が好きかも  w 陽気でちょっと危なっかしいところが、まるでわたしみたいで親近感を覚えますw。
うっひょう~、コチョコチョしちゃうぞ~w
ごめんなさい観音様。では、「般若心経」の続きを始めます。

 

 「般若心経」やっと中身に入る

 2.観自在菩薩(かんじざいぼさつ)
 観音様が

 3.行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ)
 修行を行っている時

 4.照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)
 五蘊(人間)は、みんな空だとわかって

 5.度一切苦厄(どいっさいくやく)
 すべての苦しみが取り除かれた

 

解説
 照見(しょうけん)とは、分かる。
 五蘊(ごうん)人間人間の心と肉体
 空A(くう)すべてのものがぎっしり詰まっている状態
 つまり
 4.照見五蘊皆空Aとは、
  ・人間には無限の可能性があることがわかった。

 

 

今日はおしまい
すこしがんばった

まったり般若心経物語り第3話:一番えらい菩薩さんはだれだ?

 菩薩さんて、何ものさま?

食いしん坊な観音様


 今回は観音様のお話から始めましょう。なぜなら、般若心経の始まりの言葉が観音様を表してるみたいですので。観音様何にでも変身できる能力も持っているからか、呼び方も姿もさまざまですよね。普通日本では、観音菩薩(かんのんぼさつ)、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、観自在菩薩(かんじざいぼさつ)と呼ばれているでしょうか。いや、観音様(かんのんさま)ですね。ところで、菩薩とはなんなんでしょうか、お地蔵様菩薩ですよね。地蔵菩薩(じぞうぼさつ)とか持地菩薩(じじぼさつ)とか言いますよね。弥勒菩薩(みろくぼさつ)さんの像も魅力的ですよね。わたしの自宅の仏壇には、お釈迦様の両隣に普賢菩薩(ふげんぼさつ)さんと文殊菩薩もんじゅぼさつ)さんがいます。菩薩さんとは、仏様になるための修業をしている人達のようですね。悟りを求める人とも言ううらしい。そして、修行を積み重ねた菩薩さんが仏様になるそうです。お釈迦様も様になる前は菩薩さんだったのね。前話でちょこっと言いましたが、菩薩さんの正式名称は菩提薩埵(ぼだいさった)ですね。この言葉は後で「般若心経」にも出てきます。

 

仏様
 釈迦如来阿弥陀如来大日如来など

菩薩さん
 観音菩薩地蔵菩薩弥勒菩薩普賢菩薩文殊菩薩など

 

 未来仏、なかなか良い発想だけど・・・

 お釈迦様になったのは、今から約2500年ぐらい前ですが、次にになる人というか菩薩さんが実は決まっているんだそうすよ。次の席は予約済みなので、になろうと思う人は次の次を目指すことになります。わたしは厳しい修行をやりたくないグータラなのでにはなろうとは思いません。それでは発表、じゃじゃーん♪、次の様は「弥勒菩薩」さんです。弥勒菩薩さんは、約56億年後になる予定です。わたしもそれまで長生きして、ぜひ弥勒様のご尊顔を拝んで冥途の土産にしたいものです。なんてね。56億年も長生きしたら暇死にしそう。死ねばグータラなわたしでもさんになるわけだし、わたしはマイペース。

 さて、お話を観音様へ戻します。観音様のことは観音経というお経に詳しく書かれています。無数の様に仕えて修行をしてきた観音様の能力はオールマイティで、いつも世界中の人々を見守ってくれているのだそうです。般若心経はその観音様が、世の中の本質を見抜いたときのことから始まります。
 では、今日の般若心経は、最初から見て行きましょう。般若心経の読本は宗派によって若干違いがあります。ここでは曹洞宗の「まか般若ハラミつ他信楽」を参考に進めていきます(一発変換すればそうなるのね。)「魔訶般若波羅蜜多心経」(まかはんにゃはらみつたしんぎょう)のはじめまりはじまり~

 

 いきなり大難関、むずかしい

 最初からビッグワードすぎるので、細かく区切って解いてみましょう。

1.魔訶般若波羅蜜多心経

(①まかはんにゃはらみったしんぎょう
 

魔訶まか
魔訶(まか)は、摩訶不思議の魔訶で、英語の great の意味。偉大な

般若はんにゃ
「般若」はサンスクリット語で、智慧ちえ)ですが、仏教では智慧と知恵を区別するらしく、智慧とは、世の中の悟り宇宙の真理とかとかいう意味だというのですが、わたしにはピンときません。赤ちゃんに「いないないばあ」をやったとき、赤ちゃん目線で見たお母さんの顔が般若だと、わたしは勝手に解釈してます。そのとき赤ちゃんは宇宙の真理をみて笑ってるんだなと。もちろん、ここでの意味の般若ですよ、おかあさんご安心を。でも、赤ちゃんにやさしいおかあさんも、いたずらっ子には般若の面の形相になる、そして、「鬼ババア」と言われるんです。

波羅蜜多はらみつた
波羅蜜多」はサンスクリット語で、「反対側へ行き着く」という意味ですが、「彼岸」とか「あの世」とか、三途の川のあっち側に行く、つまり死んじゃうってことですよね

心経しんぎょう
「心」は、核心とか中心とかの使い方で、「大切な」という意味です。「経」は、お釈迦様の教えが書かれた物ですね。

ということで、
1.魔訶般若波羅蜜多心経(①+②+③+④)

偉大な+智慧+死んじゃう+大切なお経
これをじーっとにらみつけて、数分、まずは並び替えてみる

死んじゃう+智慧+偉大な+大切なお経
重なってる部分を簡潔にして

死んじゃう+智慧+偉大なお経
ん~、わからん
なので、勝手に超訳

「あの世に行く前に知っておくべき真理」が書いてある大事なお経

なるほどね~、自分勝手解釈ですが、すごく納得しました。とりあえず、今日はこんなもんで許してあげましょう。後で、わたしがこの訳を読んではずかしいと感じたら、それはわたしが成長した証拠です。それこそ喜ばしいことではありませんか。

 

今日はおしまい
次はもう少しがんばる

 

 

まったり般若心経物語り第2話:鳴り物入りで生まれた我が身

 生きてるんです 

大仏のおなら 前話の流れから、脇道にそれますが、少し本気を出して本題を少し進めたいと思います。「般若心経」はいつ頃からあるのかはよくわからないのですが、孫悟空で有名な西遊記という中国の書物に出てくる玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)というお坊主さんが、インド天竺、てんじく)に行って持ち帰ってきたひとつが、この「般若心経」とのことです。ということは、
「 般若心経 は、
お猿さんが雲に乗って空を飛びまわっていたころより、前の時代からあった。
」という事になります。想像もつかないくらい大昔の話ですね。個人的には、お経よりも雲に乗る方法を現代に伝えて欲しかったなあと思います。
 「般若心経はんにゃしんぎょう)」の正式名称は、「般若波羅蜜多心経はんにゃはらみったしんぎょう)」というらしいですが、法事とかで「般若心経」をお坊主さんが唱えるのは、だいたいお食事前ですから、「はらみったしんぎょう」というより、こちら側としては「腹へった心境」なわけで、読経中にグーグー居眠りしているおっさんをみると、度胸あるなあと感心しつつも、わたしとしてはまわりの耳を気にして、お腹がグーグーならないようにふんばる試練の時間なのです。まー、お腹に力を入れたところで、鳴るものは鳴るんですよね。お腹の音はオナラとはちょっと違う仕組みなのです。まったく制御ができない。ブレンドミックスされたので先を急ぎましょう。

 

 般若心経 = インド語 + 中国語

 日本で一般的に読まれている「般若心経」は、古いインド語(サンスクリット語)を中国語に訳したものです。西遊記玄奘三蔵(実在人物)も「般若心経」を中国語に翻訳して広く読まれていますが、日本の「般若心経」とはちょっとだけ違う部分があります。
 中国語訳された「般若心経」の最大の特徴は、重要な部分インドの発音がそのまま使われているという点です。つまり、「般若心経」はインドと中国のハイブリッド言語なお経なのです。

 その部分のひとつは最後のフレーズなのですが、今日はココをがんばってみたいと思います。できるかなあ

 

 みんなで手をつないで行こう

  「あの世は怖いところではないですよ、みんなで手をつないで行きましょう。」と書かれているんですよ。と、お坊主さんがお年寄り相手にこの部分を解説していたのを思い出しました。以下が、「般若心経」の最後の呪文の部分です。この部分は、呪文だから、訳してはならない決まりみたいなようなものがあるみたいですが、好奇心旺盛なわたしは、なんて書いてあるか知りたいので、こっそり訳しますよ。あの世に行く方法が書かれているようです。

 

 49.羯諦 羯諦ぎゃてい ぎゃてい)
 行こう 行こう

 50.波羅 羯諦(はら ぎゃてい

 向こうに 行こう

 51.波羅僧 羯諦(はらそう ぎゃてい)
 向こうに 行こう 

 52.菩提 薩婆訶(ぼじ そわか)
 すんばらしい呪文

 53.般若心経(はんにゃしんぎょう)
 般若心経

 

解説
 次の二つは頻繁にお経に登場するので、ここで押さえておきましょう。
 菩提(ぼじ、ぼだい):英語で、perfect、wise、knowledge
  お釈迦様が悟りを得たのが菩提樹(ぼだいじゅ)の木の下でしたね。また、菩薩(ぼさつ)さんの正式名称は、菩提薩埵(ぼだいさった)といいますよね。ここでは、「すんばらしい」と訳してみました。
 薩婆訶(そわか):そばか、スヴァーハー、などとも発音される感嘆しです。意味は、幸福あれとか幸あれとか成就とか、その時々でさまざまです。良い例が浮かばないのですが、日本語なら、ゴキブリをみたら「ぎゃー」とか美人をみたら「おー」とかですかね。ここでは次文にお経の名前が続いてるので、「呪文」と超訳してみました。

 

 

今日はこれでおしまい
すこしがんばった

東京六大学野球:早稲田大学の応援歌

 早稲田大学の校歌・学生歌・応援歌 

早稲田大学

 早稲田カラーは臙脂(えんじ)です。野球の応援では、応援歌は6曲あれば不自由はしないのですが、早稲田はいったい何曲の応援歌があるんでしょう?その上バラエティに富んでいてうらやましい限りです。早稲田って、学生歌も応援歌並の数があるのですよね~。

優勝 曲名 ひとこと
校歌 都の西北 万民受けする曲調に加え、わせだー♪ x7連続。知名度と愛着で日本一の校歌なのは間違いない
第二校歌 人生劇場 キザなセリフを聞く心地よさ。「早稲田なり~!」、一度言ってみたいな
学生歌 早稲田の栄光 紺碧の空はわからないけど、「早稲田の栄光」なら歌える早大生も多いとか。校歌と並ぶ早稲田の二大歌
学生歌 えんじの唄 男のあるべき理想の心意気を女学生がしたためた、ジーンとくるワルツ調の名曲。肩を組んで涙を流しながら歌うんですよ、えんじの唄は
第一応援歌 紺碧の空 水か空気かの如く、トーンが透き通っていて、心の底から思いっきり歌える応援歌
応援歌  ひかる青雲 早慶戦の定番。わたしの大好きな曲。
高校野球甲子園でおなじみの「栄冠は君に輝く」のお兄さん曲です。
4番「慶応倒し意気あげて この喜びを歌おうよ♪」

soboko.hatenablog.com

応援歌  Viva Waseda こっぱづかしくてわたしは苦手なのですが、人気がある応援歌です。なかなか「ビッ!バッ!」と大声が出ません。反省
応援歌  早稲田健児 気合が入ると、応援している男子全員が、調子っぱずれの音痴になるという不思議な応援歌です
応援歌  Blue Sky WASEDA 早慶合作曲。歌詞のWASEDAをKEIOで、Blue Sky KEIO。晴れ晴れなメロディが良い
応援歌 早稲田の翼 新しい時代の曲なので、わたしでも大声で歌えます
応援歌  精悍若き 精悍:(動作や顔だちが)荒々しく鋭いさま。今まで意味をわからず歌ってました。
応援歌 いざ青春の生命のしるし 数ある早稲田の応援歌の中で一番かわいそうな曲。すばらしい旋律なのですが使い道がなく埋もれています。応援曲が多いがための惨劇。名曲
応援歌  吼えろ早稲田の獅子 ワーォッ!ワーォッ!は、はずかしいとは思いますが、みなさんは思いっきり大声を出して応援してください。わたしは小声担当です
応援歌  幸せの歌 サンプラザ中野さん作詞作曲。「しあわせだ」のオヤジギャクを取り入れるセンスに完敗、いや乾杯です
応援歌  ザ・チャンス タレントのタモリさんの作詞です。臨場感があふれる歌詞が素敵
応援歌  永遠なるみどり 古関裕而先生は、「紺碧の空」や「光る青雲」、「早慶讃歌」、慶應の「我ぞ覇者」など早慶の架け橋です。早明の仲人は古賀政男先生ですね

※早稲田の歌・曲は多いので、最近応援で演奏されるものを中心に選んでいます。順不同です。
 

 早稲田大学のチャンスパターンメドレー

 早稲田のチャンスパターンメドレーは、曲数が多いうえにバリエーションが無限すぎてついていけませんのですが、まずは、「F〇(ファンファーレ第〇、〇番)+応援曲」のセットを整理しましょう。一対一対応です。
 F1 + コンバットマーチ
 F2 + タイムリーマーチ
 F4 + 大進撃
 Fv + 魁
 F6 + SUNRISE
 F7 + Bloom
 スパークリングマーチWASEDAコールダイナマイトマーチファイトコールが前に付く場合が多いです。前置きはここで終わり。

 早稲田のチャンスパターンメドレーは、私もよくわからない。私は、以下の4つをおさえています。早稲田は臨機応変にいろいろなパターンをやってるので、その都度楽しみましょう。

①「大進撃」の前座は、4パターン
F4 → 大進撃
ミニゴー → 大進撃
Fv+魁 → 大進撃
 暴れん坊早稲田 → 大進撃

②「スパークリングマーチ
この周辺はなんでもあり。その都度楽しみましょう。

③「コンバットマーチ」~「ここ」~「コンバットマーチ
ここ」に、コールを入れたり、応援曲を入れたり、全く入れなかったりします。コンバットマーチF1が付く場合と付かない場合がありますが、バッターを見ていれば、この条件はわかります。探してみてください。

Fanfareは、主にリーダー登場時やチャンパが切れたときなど、コールは特定の応援曲の前、またはつなぎとして使われます。

 

曲名
ファンファーレ Fanfare 稲穂 Fanfare Thunder Fanfare 0
  Fanfare メビウス    
       
コール WASEDAコール  Blue Skyコール Go Fight Winコール
  ファイトコール フェスタコール New WASEDAコール
       
オールラウンド SUNRISE  Shining  We Winner Waseda 
 ↓ Bloom  雷轟    
 ↓      
(~2塁)  大進撃  
(~2塁~)   ダイナマイトマーチ イムリーマーチ スパークリングマーチ
(2塁~)  コンバットマーチ    

 ※早稲田の歌・曲は多いので、最近、応援で使われているものを中心に選んでいます。

 

早稲田のチャンスパターンメドレーの例
 F4大進撃
 → ファイトコール
 → ダイナマイトマーチ
 → Shining → F6SUNRISE
 → フェスタコール → F7Bloom
 → スパークリングマーチ
 → Go Fight Winコール
 → スパークリングマーチ
 → F1コンバットマーチ
 → New WASEDAコール
 → F1コンバットマーチ

 

 早稲田大学の得点時
   校歌1番
   紺碧の空1番、2番

  得点時の歌は、必ず覚えましょう。断然、応援が楽しくなります。早稲田の場合は、たまーに校歌2番まで行っちゃう場合があります。

 

早稲田大学校歌
前奏(私の脳内)
タータタン タータタン 
タータタンタタタン
ターターターター ターターター
タータタ タタタタ タタタタターン
タタターン タタターン 
タタ 「いちにっさん」←ココ重要

 1 都の西北 早稲田の森に
  聳ゆる甍は われらが母校
  われらが日ごろの 抱負を知るや
  進取の精神 学の独立
  現世を忘れぬ 久遠の理想
  かがやくわれらが 行手を見よや
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ
(ふりがな)
  みやこのせいほく わせだのもりに
  そびゆるいらかは われらがぼこう
  われらがひごろの ほうふをしるや
  しんしゅのせいしん がくのどくりつ
  げんせをわすれぬ くーおんのりそう
  かがやくわれらが ゆくてをみよや
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ

2 東西古今の 文化のうしほ
  一つに渦巻く 大島国の
  大なる使命を 担ひて立てる
  われらが行手は 窮り知らず
  やがても久遠の 理想の影は
  あまねく天下に 輝き布かん
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ
(ふりがな)
  とうざいここんの ぶんかのうしお
  ひとつにうずまく だいとうこくの
  だいなるしめいを にないてたてる
  われらがゆくては きわまりしまらず
  やがてもくおんーの りそうのかげは
  あまねくてんかに かがやきしかん
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ

3 あれ見よかしこの 常磐の森は
  心のふるさと われらが母校
  集り散じて 人は変れど
  仰ぐは同じき 理想の光
  いざ声そろへて 空もとどろに
  われらが母校の 名をばたたへん
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ
(ふりがな)
  あれみよかしこの ときわのもりは
  こころのふるさと われらがぼこう
  あつまりさんじて ひとはかわれど
  あおぐはおなじき りそうのひかり
  いざこえそろえて そらもとどろに
  われらがぼこうの なおばたたえん
  わせだ わせだ わせだ わせだ
  わせだ わせだ わせだ

 

紺碧の空
前奏(私の脳内)
んタカターン 
んタカターン 
んタカターン
んジャラララー ジャンチャン
ジャーンチャッチャ ラチャッチャッチャ

1 紺碧の空仰ぐ日輪
  光輝あまねき伝統のもと
  すぐりし精鋭闘志は燃えて
  理想の王座を占むる者われ等
  早稲田 早稲田
  覇者 覇者 早稲田
(ふりがな)
  こんぺきのそら あおぐにちりん
  こうきあまねき でんとうのもと
  すぐりしせいえい とうしはもえて
  りそうのおうざを しむるものわれら
  わせだ わせだ
  はしゃ はしゃ わせだ

2 青春の時 望む栄光
  威力敵無き精華の誇
  見よこの陣頭歓喜あふれて
  理想の王座を占むる者われ等
  早稲田 早稲田 
  覇者 覇者 早稲田
(ふりがな)
  せいしゅんのとき のぞむえいこう
  いりょくてきなき せいかのほこり
  みいよこのじんとう かんきあふてれ
  りそうのおうざを しむるものわれら
  わせだ わせだ
  はしゃ はしゃ わせだ

 

 早稲田大学関連リンク

早稲田大学

早稲田大学応援部

早稲田大学野球部

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東京六大学野球:東京大学の応援歌

 東京大学の校歌・学生歌・応援歌

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 東京大学の色は淡青(たんせい)色です。そして銀杏の葉っぱの黄色です。令和元年、東大硬式野球部は100周年を迎え、野球部のマークの「Tokyo」の「T」の横棒が、淡青色から銀杏の葉っぱの黄色に変わりました。東大の学生歌・応援歌は、青々とした大空をイメージした歌詞が多いのが特徴です。東大にかんむりをつけるとしたら「澄空」なんかどうでしょうか。

優勝 曲名 ひとこと
校歌   なし。「ただ一つ」「大空と」で代用。東大校歌の誕生は長年、待望され続けています。校歌誕生で東大は必ず優勝するでしょう
学生歌 ただ一つ 校歌の代わり1。1番と2番の歌詞を合わせるとある結論に至る意味深な歌ですね。わたしの小学校の校歌に似ていて愛着があります。は~ん、ただ一つを参考に作った校歌だったんだ~
学生歌 足音を高めよ 某法政応援団の名司会「味の素を食べよ」で一部の間でたいへん有名になりました。歩いているとテンポがぴったりで、たまに口ずさんでいるわたし。はずかしいんだけど。
運動会歌 大空と 校歌の代わり2。曲も歌詞も素敵なのですが、ビッグワードの連続で歌詞の意味を考えながら歌うと頭から湯気が出ます。だから無心で歌うんです、わたしは。名曲です
第一応援歌 闘魂は ライバル立教の第一応援歌と並び、神宮球場で演奏回数の多い曲です。「もう一回!」がキャッチフレーズ。歌詞は1番オンリーですが、チアダンスはかけっこと散歩の2種類を交互に踊ります
応援歌 たたかいの野に こげ!とべ!打て~走れ~♪  東大野球部は、たたかいの野でこぐんです。こぐ野球戦法で勝利をものにする、すばらしいことだと思います。
応援歌 淡青の空 このページをつくりながら感じたのですが、空のライトブルーと銀杏の葉っぱのイエローが絶妙に相性がいいですね、かっこいい。白文字は雲。銀杏並木から空を見上げるんです
応援歌 燃ゆる獅子 旗振り曲です。バトンはむずかしい東大チアですが、旗振りのお手並みはなかなかのもの。淡青色の旗の舞いがスタンドに映えます
寮歌 嗚呼玉杯に花うけて  独特な曲調が響き渡る神宮球場。東大応援席が存在感をここぞとばかりみせつけるのはこの寮歌ではないでしょうか。名曲です

 

 東京大学のチャンスパターンメドレー

 東大のチャンスパターンメドレーは、「ライジン」「華の乱」「勝手にシンドバッド」の3つのファンファーレのどれかで始まり、「TOKYOコール応援曲」や「TOKYOコール + 応援曲 + 応援曲」の繰り返しが基本です。「応援曲 + 応援曲」は、「スカイハイ + コスモ」や「マーチNo.1 + Gannon」などよく見ますが、必ずしも固定されていません。組み合わせは様々です。大チャンス到来時は、東大応援不動の最終列「不死鳥の如くイントロビクトリーマーチ」でシビれましょう!特に、東大の場合は、チャンス到来シーンの希少価値は非常に高く、得点時の盛り上がりは最高潮です。

 

曲名
ファンファーレ ライジン 華ノ乱 勝手にシンドバッド
       
コール  TOKYOコール かっせコール LBコール 
       
~2塁 マーチNo.1 Gannon スパカリ
スカイハイ コスモ スパニッシュフィーバー
エメラルド ハメハメ ウランマーチ 
サッサ     
     
2塁~ 不死鳥の如く イントロビクトリーマーチ

 

 東大のチャンスパターンメドレーの例1
 ライジン
 → TOKYOコール
 → スカイハイ → コスモ
 → TOKYOコール
 → マーチNo.1 → Gannon
 → TOKYOコール
 → 不死鳥の如く
 → ビクトリーマーチ

 東大のチャンスパターンメドレーの例2
 華ノ乱
 → TOKYOコール
 → エメラルド → サッサ
 → TOKYOコール
 → マーチNo.1 → Gannon
 → TOKYOコール  → 不死鳥の如く
 → (得点) → ただ一つ
 → リーダーコール → 不死鳥の如く
 → ビクトリーマーチ

 

 東京大学の得点時
    ただ一つ1番
    闘魂は1番
   (おまけ)大空と1番

  得点時の歌は、必ず覚えましょう。断然、応援が楽しくなります。

 

 ただ一つ
前奏(わたしの脳内)
ターンタラタラ ターンタラタラ
タッタカッタッタ タッタラッタッタ
チャーチャラー 
ターンターンターンタカタッタッターン

1 ただ一つ 旗かげ高し
  いまかがやける 深空の光
  天寵を 負える子ら
  友よ 友ここなる丘に 
  東大の旗立てり
  伝統の旗 東大の光
  たたえ たたえん
  たたえ たたえん
(ふりがな)
  ただひとつ はたかげたかし
  いまかがやける みそらのひかり
  てんちょうを おえるこら
  ともよ ともここなるおかに
  とうだいのはたたてり
  でんとうのはた とうだいのひかり
  たたえ たたえん
  たたえ たたえん

 

闘魂は
前奏(わたしの脳内)
チャーチャー 
チャチャチャチャーチャーチャッ
チャチャ 
チャチャーガスッチャラッチャー 
チャッチャーガチャ

1 闘魂は 今ぞ極まる
  逞しく 力競いて掲げなん
  勝利の旗を淡青の この空の下
  おおわが東大 栄えある学府
  おおわが東大 栄えある学府
(ふりがな)
  とうこんは いまぞきわまる
  たくましく 
  ちからきそいてかかげなん
  しょうりのはたをたんせいの
  このそらのもと
  おおわがとうだい はえあるがくふ
  おおわがとうだい はえあるがくふ

 

大空と
前奏(わたしの脳内)
タータンタカタンタンタン 
タータンタカタンタンタン
タータンタカタンタンタン
チャラーラーラーラ

1 大空と 澄みわたる淡青
  厳たり我が旗 高く開かん
  仰げよ梢を 銀杏のこの道
  蘊奥の窮理 応じて更に
  人格の陶冶 ここに薫る
  栄光の学府 巍巍たり赤門
  我が赤門 高く開かん
(ふりがな)
  おおぞらと すみわたるたんせい
  げんたりわがはた たかくひらかん
  あおげよこずえを いちょうのこのみち
  うんおうのきゅうり おうじてさらに
  じんかくのとうや ここにかおる
  えいこうのがくふ ぎぎたりあかもん
  わがあかもん たかくひらかん

 

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